【人間関係】『幸せになる勇気』——人生は「承認欲求」によって作られる

スポンサーリンク

今回は、前作『嫌われる勇気』の続編である『幸せになる勇気』を紹介します。

アドラーの教えを知り、新たな生き方を決意した青年。

その彼が3年ぶりに哲人のもとを訪れる。という設定です。

人間関係は3つのタスク

私たちが感じる不安やストレスの根本は、「人間関係である」というのが、前著『嫌われれる勇気』の見解です。

そのため、人生における「幸せ」を手にするには、人間関係が非常に重要です。

そこで、本書では、人間関係における幸せを手に入れるために、3つのタスクが紹介されています。

1つ目は、「仕事のタスク」です。

これは、他者を条件付きで信頼し、そのために努力するタスク。この行為の目的は、給料や信用などといった「利己的な幸せ」の追求です。

2つ目は、「交友のタスク」です。

これは、他者を無条件で信じ、そのために努力するタスクです。この行為の目的は、「相手の幸せ」の追求です。

そして3つ目は、「愛のタスク」です。

これは、他者を愛すると決意・決断し、とりくむタスクです。この行為の目的は、「(自分を含めた)共同体全体の幸せ」の追求です。

私たちが幸せになるために、この3つのタスクから決して、逃げてはいけません。

交友のタスク

「交友のタスク」で私たちがやるべきことは、大きく3つです。

まず1つは、「自分を認める」ことです。

これが何よりも重要です。そもそも、自分を自分で認められない人に、真の交友関係は気づけません。

そして、自分の悪いところも良いところも認めたら、次に「相手を認める」ことです。

私たちは、大抵、誰かと話している時、「うわ、こいつ俺よりアホだわ」「すげぇ、おもしれぇ」「今日の晩飯、何にしようかなぁ」など、さまざまなことを思い、考えています。

自分の価値観で相手をジャッジし、相手によって態度を変えるのです。

しかし、これは、逆もまた然りです。相手もまた、自分のことを相手の物差しによって測っているのです。

そうならないためには、何をしたら良いのか。

それは、相手を認めること、相手をリスペクトすることです。

そうすることで、3つ目の段階、「交友関係」へと繋がります。

自分の話をしっかりと聞いてくれる相手に対し、それなら、自分もしっかりと相手の話を聞こうと考えます。

そうやって、互いに相手のことを認め合うことで、交友関係が生まれるのです。

愛のタスク

人は、人を愛することで、主語が「私」から「私たち」へと変わります。

そうなるための「愛のタスク」。具体的にどうしたら良いのか。

まずは、決意です。相手を「愛する」と決断し、そのために努力するのです。

そうすることで、人生の主語が変わり、「自己中心」からの脱却、「自立」をすることができます。

さらに、一旦、主語をかえることができた人は、どんどんと、その「私たち」の輪を大きくして行くことができます。

「私」から「私たち」。

「私たち」という言葉の規模は、どんどんと広がっていくのです。

「愛」はそのための第一歩にすぎません。

おわり

上記の3つのタスクで、そもそもの基盤となるのが「自己の確立」です。

何も考えず、ふつうに親に育てられ、ふつうに成長し、ふつうに結婚した場合、それは往々にして、「他者から認められること」「他者の望む私」になっている可能性が非常に高いです。

また昨今では、SNSなどの登場でますます、承認欲求が得られやすく、視認しやすくなっています。

知らない間に、私たちは、他者のための人生を生きてしまっているのです。

しかし、私たちが幸せになるには、承認をもらう側でなく、与える側でなくてはなりません。

「依存」から「自立」へと頭をシフトする必要があるのです。

そこには、たくさんの恐怖があるかもしれない。

それでも、その先、それを乗り越えた先にしか、「私」の世界、「私たい」の世界は存在しないのです。

「幸せになる勇気」。

「幸せになる勇気」をもち、今日もこれからも、生きていきましょう!

幸せになる勇気
◆大ベストセラーとして空前のアドラーブームを巻き起こした『嫌われる勇気』の&...

ボーナストリビア:虹は夜でもOK!

幸せ、人生をハッピーにさせてくれるものとして、「虹」があります。

雨上がり、七色のレインボーアーチを見ると、なんだか良いことがあるような気がします。

そんな虹。実は、夜でも見ることができるのをご存じでしょうか。

虹は、太陽の光が空気中の水分に反射、屈折し起こる自然現象です。

さまざまな気象条件が重ならなければ虹は見ることができません。

しかし、この条件を満たせば、たとえ昼間でなくても、夜でも虹を見ることができるのです。

夜にかかる虹。 その名も「月虹」。

太陽光と同じく、できる限り明るい夜でなければいけないため、まずは満月であることが前提です。

そして観測地点が暗いこと。

この2点が揃えば、月虹が見られる可能性は高くなります。

日本でもごくまれに観測できることがあるようです。

ただどうしても見たい場合は、海外へ行きましょう。

地球上で見える可能性が高い場所として有名なのが、ハワイのカウアイ島。

滅多に見ることのできない月虹を見た人には、「幸せが訪れる」と言われています。

みなさんも機会があればぜひ!

スポンサーリンク
AichiLog