【旧約聖書㉝】モーセの罪 〜 「なんで貴様たちなんかのために——」

知識
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メリバ

旅を続けてるうちに、民たちは「メリバ」という場所につきました。

そして、そこもまた、水も果物も何もない荒野でした。

民たちはまたも、当然の権利かのように、モーセに不満がをぶつけます。

一方、これに対し、さすがのモーセも限界でした。「なぜ経験から学ぼうとしない」「また神の罰を受けることになるぞ」

すると、いきなり、神は言いました。

「杖を持ちなさい。そして民たちを集め、彼らの前で、岩に向かって ”水よ、出よ!“と叫びなさい」

モーセは、神が怒っていなことに驚きました。むしろ、今回に関しては、モーセ自身、神の罰を期待していたところもありました。

しかし、神はそんな心を見透かしたかのように、モーセに命じたのです。

はじめての裏切り

民を集めた、モーセは言いました。

「なんで貴様たちなんかのために、水を出さなければならないんだ! 毎回、逆らう貴様たちなんかのために!」

怒りが溜まっていたモーセは、はじめて神の命に背いたのです。

そして投げやりになったモーセは、手に持っていた杖で、岩を2回叩きました。

すると、なぜか、その岩が割れ、水が溢れ出したのです。そして、その水はやがて川となり、民たちを潤しました。

モーセは、そんな民たちを、ただ蔑んだ目で見るだけでした。

おわり

その夜、神はモーセに怒りました。

「あなたは、私を信頼せず、命令に従わなかった。つまり、あなたは約束を破ったのです」

「ですから、私も契約を破ります。あなたたちを決して約束の地へは、入れさせません」

モーセは愕然としました。

民たちはこれまで、何度も神に反抗してきたのにも関わらず、モーセはたった一度の罪で、計り知れないほどの報いを受けたのです。

あんまりです。

ボーナストリビア:香川県で不足してる「ある資源」

皆さんは、高知県と香川県の間で、とある「資源」がやり取りされていることをご存知でしょうか?

香川県は、夏になると「ある資源」が不足し、それを高知県から送られています。

この資源とは、いったいだと思いますか?

正解は、「水」です!

香川県は降水量が少なく、夏になると水不足が深刻化します。

そのため、高知県にあるダムから水を引いているのです。

さて、皆さんの多くは、この「資源」という言葉から「石油」や「鉱石」などをイメージされたのではないでしょうか?

しかし、資源とは本来、「生活活動に使うエネルギー」という意味です。

そのため、「水」も立派な資源なのです。

「水」は普段、私たちの生活に当たり前にあるものですので、「資源」という認識が低いです。

「資源」=「不足しているもの」

そんな認識が一般的だと思います。

こうやって考える、「資源」というのは、無くなってみて、はじめて気がつくものなんですね。

(参考)

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